macOS の画面共有設定
AceRound の回答オーバーレイは画面キャプチャから除外されます。自分には見えていても、相手には見えません。ただし macOS では、一部の会議アプリが画面を取得する方法の都合で、オーバーレイが共有画面に映り込むことがあり、その場合は設定を1か所変更する必要があります。
このページで手順をすべて説明します。該当するアプリなら設定を変更し、そのうえで2分かけて相手側に実際どう見えているかを確認してください。Windows では以下の内容は当てはまりません。
共有前の3ステップ
| 順序 | やること |
|---|---|
| ① OS バージョンの確認 | macOS 14 以降(アップルメニュー → このMacについて) |
| ② 会議アプリの設定変更 | 必要なのは Zoom と Tencent Meeting のみ(下の早見表) |
| ③ 相手側視点でテスト | 画面全体を共有し、スマホまたは別の端末で確認 |
③ は省略しないでください。①②で分かるのは「たぶん大丈夫」までです。実際に共有された映像を見て初めて、そのPC・そのバージョン・その設定の組み合わせで問題ないと言えます。
いちばん確実な方法:単一ウィンドウだけを共有する
面接官が見る必要があるのが1つだけ(オンライン試験のページ、エディタ、ポートフォリオなど)なら、会議アプリで「画面の共有」ではなく**「ウィンドウの共有」**を選び、そのウィンドウだけを指定してください。
この方法は以下のどの設定にも依存しません。相手に届くのは選んだウィンドウの中身だけで、オーバーレイはそもそもその範囲に含まれません。実際の利用者からも、画面全体の共有ではオーバーレイが見えていたのに、ウィンドウ共有に切り替えたら見えなくなったという報告があります。
面接官が明示的に画面全体の共有を求めた場合にだけ、以下のアプリ別設定が必要になります。
アプリ別早見表
| 会議アプリ | やること |
|---|---|
| Zoom | 設定 → 画面の共有 → 詳細 → スクリーンキャプチャモードで「ウィンドウフィルタリング」を含む項目を選ぶ |
| Tencent Meeting / VooV | 共有設定で「映像の滑らかさ優先」をオンにする |
| Microsoft Teams | 設定変更は不要 |
| Google Meet | 設定変更は不要 |
| Webex | 設定変更は不要 |
| Chrome / Edge からのタブ・画面共有 | 設定変更は不要 |
| Safari から画面全体を共有 | オーバーレイが映るという報告あり。Chrome / Edge に変えるか、単一ウィンドウ共有に |
「不要」と書かれたアプリでも、一度はテストしておく価値があります。会議アプリはメジャーアップデートのたびに内部のキャプチャ方式を入れ替えることがあります。
Zoom:スクリーンキャプチャモードを変更する
- Zoom を最新版に更新し、右上の歯車から設定を開きます。
- 左側で画面の共有を選び、一番下の詳細をクリックします。
- スクリーンキャプチャモードで、名前にウィンドウフィルタリングが含まれる項目を選びます(バージョンによって表記が多少異なります)。
Zoom のスクリーンキャプチャモードは、画面取得にどのシステム API を使うかを決める設定です。既定の「自動」では、オーバーレイが隠れたままになる経路が選ばれるとは限りません。変更後もテストは行ってください。
Tencent Meeting:「映像の滑らかさ優先」をオンにする
共有中に「新しい共有」の隣にある共有設定を開き、**「映像の滑らかさ優先」**を有効にします。Tencent の公式ドキュメントによると、この設定はフレームレート優先の経路に切り替え、アプリケーションウィンドウのフィルタリングを無効にします。実測では、この経路ではオーバーレイは映りません。画質を最高設定にすると、オーバーレイが相手の画面に現れることがあります。
相手側視点のテスト
- 本番で使う会議アプリで、自分だけのテスト会議を開きます。
- スマホまたは別の端末でその会議に参加します。これが相手側の視点です。
- AceRound を起動し、画面全体を共有します。オーバーレイは自分の画面に表示された状態にします。
- 別の端末で確認します。オーバーレイもメイン画面も映っていないこと、再描画時のちらつきもないこと。
何も映っていなければ問題ありません。映る場合は下の代替策へ。
PCを変えたとき、会議アプリを変えたとき、OS や会議アプリを更新したときは、その都度テストし直してください。
それでも映ってしまう場合
スマホをセカンドスクリーンにする
この方法は画面共有を経由しないため、そもそも映る余地がありません。
- 面接準備画面で QR コードを生成し、スマホで読み取ります。
- 回答はスマホにリアルタイムで表示され、PCの画面には何も表示する必要がありません。
- 面接中に画面共有を求められたら、緊急非表示ショートカット(既定は
⌘⇧H、設定で変更可)でオーバーレイを即座に隠し、もう一度押すと元に戻ります。
画面共有が想定される面接では、最初からこの方法をおすすめします。詳しい手順はデュアルデバイスモードを参照してください。
ブラウザから会議に参加する
主要な会議サービスにはウェブ版があります。Chromium 系のブラウザ(Chrome、Edge)からの画面共有では、実測上オーバーレイは映りません。
Safari は例外です。Safari で画面全体を共有するとオーバーレイが見えたという利用者からの報告があります(単一ウィンドウの共有では見えません)。Safari を使う場合はウィンドウ共有を選ぶか、Chrome / Edge に切り替えてください。
ブラウザ側の取得方式もバージョンで変わり得るため、事前のテストは同じように行ってください。
なぜこうなるのか
macOS には、アプリがウィンドウごとに「このウィンドウは画面キャプチャの対象外にする」と宣言できるシステムレベルの属性があります。宣言されたウィンドウは、録画・画面共有ソフトに渡される映像から取り除かれます。パスワードマネージャー、銀行アプリ、会議アプリ自身のプライベートメモも同じ仕組みを使っており、AceRound のオーバーレイも同様です。
重要なのは次の点です。映像を組み立てて相手のアプリに渡すのはシステムであり、私たちにできるのは宣言までです。その後どのキャプチャ経路を使うかは相手のアプリ側の選択であり、こちらからは見ることも介入することもできません。
macOS の画面取得経路は1つではありません。アプリごとに、同じアプリでも画質やパフォーマンスの設定ごとに、使う経路が変わります。主流の経路ではシステムが宣言を尊重し、オーバーレイは共有画面に届きません(macOS 14 と 15 で実測確認済み)。一部のアプリは特定の設定で別の経路に切り替わり、その経路は宣言を参照しません。
つまり Mac で結果を決めるのは、相手のアプリが画面をどう取得するかであって、macOS のバージョンの新しさではありません。これは相手のアプリの実装上の選択であり、このシステム属性に依存するツールはどれも同じ立場にあります。この層をベンダー単独で変えることはできません。できるのはこのページがやっていること、つまり影響する設定を明文化し、本番前のテストを徹底することだけです。
Windows でも起きますか
起きません。Windows ではデスクトップコンポジタのレベルでオーバーレイが除外され、あらゆるキャプチャ方式に効くため、ここに書いた内容は当てはまりません。
新しいケースを見つけたら
新しい macOS と主要な会議アプリでのテストは継続しており、新たな例外が見つかり次第このページに追記します。ここに載っていないアプリでオーバーレイが映った場合は、アプリ名・バージョン・その時の共有設定をお問い合わせからお知らせください。どのキャプチャ経路かを特定する助けになります。