CAB対策:IT職向け適性検査を4科目・秒数で読む。公式の「72〜95分」と媒体の数字が違う理由
日本SHLのCAB(四則逆算・法則性・命令表・暗号)を、公式の説明と就活メディア集計に分けて整理。1問あたりの秒数、GABとの違い、自宅Web・テストセンター・監視型ごとの注意点、AIツールの線引きまで。

まとめ:CABは、IT職向けに日本SHLが提供する適性検査。公式の科目は四則逆算・法則性・命令表・暗号とパーソナリティ。難しさの中心は時間で、メディア集計では1問あたり約11〜32秒。公式の所要時間(72〜95分)とメディアの数字は一致しないので、本番は受検画面の表示が基準になる。
「CAB 難しい」「CAB ボーダー」「CAB GAB 違い」。SE・プログラマー職やIT系の総合職を受けると、SPIや玉手箱とは別にCABが出てくる。
この記事では、公式サイトで確認できることと、就活メディアの集計でしか分からないことを分けて書く。数字が割れている箇所は、割れていると明記する。
CABとは:公式の説明
日本SHLの公式ページによると、CABはITエンジニアやデジタル人材のポテンシャルを測る適性検査で、IT・プログラミングの知識は問わない。未経験者も受検でき、新卒・中途どちらにも使われる。
測定項目は次の5つだ。
- 四則逆算
- 法則性
- 命令表
- 暗号
- パーソナリティ(OPQ)
実施形態は紙・Web・テストセンターの3つで、テストセンターは「厳格な本人認証」を行うと公式に書かれている。
4科目で何を見られているか
公式が各科目につけている説明を並べると、狙いがよく分かる。
| 科目 | 公式の説明(要約) | 公式がつけている意味づけ |
|---|---|---|
| 四則逆算 | 等式の未知数を求め、おおよその答えを速く正確に出す力 | — |
| 法則性 | 図形群の規則を見分ける力 | プログラマーとしての優秀性 |
| 命令表 | 指示を記憶して使いこなす力 | コンピュータ言語への適応 |
| 暗号 | 現象の背後の構造を推理する力 | システム設計への適性、デバッグ能力 |
つまり、知識を問う検査ではなく、「規則を見抜く」「指示を覚えて処理する」「構造を推理する」という、開発の仕事の素地を見る作りになっている。
秒数で見る:1問にかけられる時間
科目別の問題数と制限時間は、公式ページには載っていない。以下は就活メディアの集計だ。

四則逆算は1問約11秒、法則性は約24秒、命令表は約25秒、暗号は約32秒。性格検査は68問・約30分とされている。
時間が足りないのが標準の状態で、全問解ききることは前提になっていないと考えたほうがいい。四則逆算で11秒を超えたら飛ばす、暗号は糸口が見えなければ次へ、といった「見切りの秒数」を練習の段階で決めておくと、本番で迷わない。
公式「72〜95分」とメディア「約52分」はなぜ違うのか
ここが、読んでいて引っかかる人が多い点だ。
- 公式:合計の所要時間は72〜95分
- 科目別集計を足した能力部分:約52分(+性格検査約30分)
- 別の媒体:約70〜90分、あるいは能力約94分+性格約30分
差の理由は、公式が説明していない。紙・Web・テストセンターの違いを含む幅の数字なのかもしれないが、根拠は確認できていない。「CABは何分」と断定している記事は、年度や形式を混ぜている可能性がある。実際の制限時間は、受検開始画面で確認するしかない。
CABとGABの違い
同じ日本SHLの検査で名前も似ているが、中身は別物だ。
- CAB:図形・論理・指示処理が中心。IT職向け
- GAB系:言語・計数が中心。総合職向けの色合いが強い
さらに、四則逆算は玉手箱の計数にも似た問題があり、見分けにくい。受検案内メールの検査名と、受検画面の最初の説明を見れば区別できる。GAB系の方式の違いは「C-GAB plus対策」、玉手箱は「玉手箱対策」にまとめている。
ボーダーは「何割」なのか
公式は合格ラインを公表していない。メディアの説は割れている。
- 5〜6割とする媒体
- 6〜7割とする声(Q&Aサイト)
- 大手SIerは7割前後、中堅は5.5割とする記述
共通しているのは「企業によって違う」という注意書きだけだ。数字を信じ込むより、どの科目でも取れる問題を落とさない準備のほうが効く。
科目別の対策
- 四則逆算:暗算と筆算の切り替え基準を決める。11秒で出ない式は飛ばす。
- 法則性:図形の「変わる部分」と「変わらない部分」を先に分ける。回転・反転・色の入れ替えなど、動かす軸を1つずつ確認する。
- 命令表:記号と命令の対応表を、問題より先に覚える。表を何度も見直すと時間を食う。
- 暗号:全部を解こうとせず、規則が取れた問題から確実に取る。
受検方式とAIツールの線引き
- テストセンター:本人認証があり、私物端末を持ち込める場面ではない。
- オンライン監視型:カメラと受検環境が見られる。AIツールを使える前提で考えるものではない。
- 自宅Web:監視の有無は企業の運用による。公式には、企業が監視の有無を選べるかどうかは確認できなかった。
AceRound AIのOA Copilotは、画面上の問題をキャプチャして解答をオーバーレイに表示する、デスクトップアプリ型の受検補助機能だ。使えるのは自分のPCで受ける、監視のない自宅Web受検に限られる。会場受検や監視型では使えず、「バレない」と保証するものでもない。受検規約が外部支援を禁じていれば、規約が優先する。
使いどころとして現実的なのは本番の前だ。練習問題で詰まった暗号や命令表の考え方を確認し、秒数の感覚を掴む。Webテスト全体の考え方は「SPI・玉手箱のWebテスト、AIツールは使えるのか」にまとめた。
受検前チェックリスト
- 案内メールで検査名(CAB/GAB系/玉手箱)と方式を確認した
- 開始画面の制限時間を見るつもりでいる(公式幅とメディア数字は一致しない)
- 電卓の可否を案内で確認した
- 四則逆算で「11秒で見切る」練習をした
- 命令表の記号の対応を覚える練習をした
まとめ
CABはIT知識ではなく、規則を見抜く力・指示を処理する力・構造を推理する力を見る検査。時間が厳しいので、全問解くより、取れる問題を取る練習が中心になる。数字は媒体で割れているため、受検案内と開始画面を最優先にしてほしい。
参考リソース:
Author · Alex Chen. Career consultant and former tech recruiter. Spent 5 years on the hiring side before switching to help candidates instead. Writes about real interview dynamics, not textbook advice.
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